「きっかけは、昨年3月のタクシー事業適正化協議会でのことでした。目の不自由な方にも、安心してタクシーを利用していただく方法を検討中に、点字『テプラ』の存在を知りました」と話すのは、松江一畑交通の土江さん。 目の不自由な方にとって、目的地まで行ってくれるタクシーは、大変便利な乗り物です。しかし、電車やバスなどとは違い、どの会社の、どの車両に乗ったのか分かりにくいという問題もあります。 「車内に点字表示をするためには、専門の業者などにラベルを発注しなければならないと思っていました。しかし、点字もできる『テプラ』なら、専門知識がなくても、その場で簡単に点字ラベルが作成でき、通常の『テプラ』としても使用できる点などが評価され、導入することにしました」 こうして、文字と点字が併記されたラベルを、後部座席左側のドアに貼ることになったのです。 「指で触れると、会社名と車両を識別できます。島根県のタクシ