(編集中&勉強中) 平面と遠近法でものを考えることはやめる必要がある。ここではふたつの円、ふたつの渦巻き、ふたつの球があると考えよう。このふたつの球は、わたしが素朴に生きている間は同心の球だが、わたしが自分に問いを投げ掛けると、互いにわずかに中心をずらせるのである。 (『メルロ=ポンティ・コレクション』:P130 :「絡み合いーキアスム」) キアスム [仏] chiasme 全体を構成する二契機がギリシア文字Χ(ch)のように交叉し反転しあう関係。とくにchiasmeは語句の交叉配列を、ciiasmaは視神経交叉や染色分体交叉を意味する.。後期メルロ・ポンティは反転可能性・絡み合い・相互内属といった同義の用語とともにこれら両語によって,、あらゆる事象に汎通する存在論的な構造原理を表示し、実証的分析や構成的分析には捉えがたい事象の全体同時的な存在ついての理解をめざした。たとえば両手における触