レビューは自分よりもスキルが高い人だけに頼むものではないということ、あるいは「職業としての小説家」について 村上春樹の「職業としての小説家」を読んだ。 元々「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や「ノルウェイの森」辺りの小説が好きで、何度も繰り返し読み返していた。最近は小説よりも、物書きである自分を見つめるような文章がかなり好きだ。 以前にも「走ることについて語るときに僕の語ること」という本も書いているけれど、彼が「プロの小説家、あるいはシリアスなランナー」であるのと同じように、僕自身も「アマチュアの物書き、あるいは結構ガチな自転車乗り」なので、とても共感する。 今回の「職業としての小説家」で僕が食い入るように読んだのは、書き直しの部分だ。 というよりも、僕がちょうど3冊目の本の書き直しをずっとやっている時にこの本を読んだので、シンクロしたというか、ダイレクトに響いた。 彼は一度書