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ブックマーク / totodaisuke.weblogs.jp (13)

  • 「R25」のつくりかた

    年に一冊くらい、自分のビジネスを考えていく上でずっと役に立つ、バイブルになりそうなに出会う。そういったに出会うと、感想をブログに書き残すようにしている。その行為を通じて、何度も何度も読み返してそのからの学びを結晶化することができ、またその記事をあとからも何度も読み返すことで、そのエッセンスを自分のものとするからである。 このようにしたいと思うに、久しぶりに出会った。リクルートの60万部フリーペーパー「R25」の創刊から編集長を4年間務めた藤井大輔氏による「R25のつくりかた」である。装丁もとってもお洒落でうらやましい。次は、こういう感じの新書を作ってみたい。 さて、私は感動する書物や音楽に出会うと、すぐに身の回りにいる人に薦めてしまう。そして、私のこの感動は、きっと仲間には伝わらないのだろうなと、これまでの経験から知っている。感動が大きければ大きいほど、がっかりする。 しかし、今日

  • だらしない人のための仕事術(まずは5つ)

    仕事時間を賢く楽に節約する10の方法」というエントリーを読んで、書かれていることはもっともなのだが、これは自分を厳しく律することができ、高い集中力をもって全力投入できるタイプの人向きのノウハウばかりで、どちらかというとムラがある自分にはなかなか適応できないと感じた(そういえば、小学1年生の通信簿にも、「よくできますが、ムラがあります」と書かれていた。人間、なかなか変わらないものです。) 代わりというわけではないが、ムラのある自分の仕事のスタイルを振り返ってみた: 1.  思いついたら、すぐやる。その場でやる。 友人から「あの人を紹介してほしい」という依頼の電話がかかってくる。電話を切った直後、3分以内には紹介メールを発信する。あるいは、会の日時を確定する返信が来たら、もらった直後に目当ての店に電話をし、予約を確定させ、すぐに返信する。実際、「え?もうやったの?」と言われることがよくある

  • 普通の業界へ

    友人から送られてきた、BCGの欧州保険業界のレポート("Creating Competitive Advantage --- The European Insurance Landscape")を読んだ。 日の生保業界ばかりを見ているうちに、いつのまにか、「セイホは特殊な業界だから」ということで、通常の経営戦略などの議論とは別に考えようとする癖が身についていることに気がついた。 しかし、欧州の100社以上の保険会社を分析したレポートを読んだ感想としては、「そうか、保険も普通のビジネスと同じように考えていいんだ」というものであり、これは当たり前のようでいて、ある種の新しい発見をもたらしてくれた。 いわく、持続的な競合優位性を築くためには、経営者は以下のことをやらなければならない: 株主価値創造のこだわり。細かい単位で収益性を正確に管理し、同時にその収益を支えるためにどれだけの資当に

  • 感動力×定着力

    ある雑誌の取材を受けた。テーマは、「勉強の仕方」。さしてノウハウがあるわけでもないのだが、「ビジネスパーソンとしての勉強」については、日ごろ考えていたことを整理して話すことができた。 大切だと思うのは、 ① 感受性 あるいは あるものを見て 感動する力 ② それをその瞬間だけに留めず 定着させる力 ③ インプットよりも アウトプット重視 ビジネススクールの教室にいて感じたことは、まったく同じ内容の授業を聞いていても、人によって受け止め方はまちまちだということ。自分と仲間が「すごい!」と感じた内容でも、ほかのひとは「そんなの当たり前だ」「つまらない」と言ったりする。 どうせ同じものを見ているなら、「そんなの知っているよ」というよりも、「これは面白い!」「自分のビジネスにこのように適用できる」と感動できた方が得ではないか。 次に、せっかく感動しても、その場限りで終わってしまってはいけない。何ら

  • 自認力

    今日はある雑誌の企画で教育コンサルタントの方と対談。 「岩瀬さんは、非常に落ち着いていて淡々とされていますね。子どもの頃からそうだったのですか?」 「え??いや、普段から落ち着きがなくて、子どものようだと同僚には言われています・・・これは取材なので、淡々とお答えしているのですが・・・」 途中、「自認力」と彼が呼ぶ、「自分自身を客観的に見る力」について話が及んだ。自分自身の弱点について、これまた淡々と語っていたところ、「岩瀬さんは『自認力』が高いですね」と言われたのである。 このように、自分の長所と短所をよく知るということは、もっとも大切な能力の一つだと思う。人間誰しも短所はあるが、それを認識さえしていれば、補うような対策を打つことができる。例えば、僕は細かくつめることが得意でないので、意識をして細かい人にチェックをしてもらうようにしている。スケジュール管理も得意でないので、意識的に人にプレ

    tal9
    tal9 2007/08/17
    責めるべきは人の欠点そのものではなく、欠点を認識していないことや、認識しているのに対策を取っていないことではないだろうか
  • 夏の文庫本特集

    「ビジネスに役立った文庫を5冊選んで紹介してくれ」との依頼を、幻冬舎から受けた。うーん、難しい。野口悠紀雄先生の「超文書法」が好きなのだが、「新書は文庫ではありません」と駄目だしされてしまい、さらに困る。 結局、選んだは以下の5冊: 1. 「戦略プロフェッショナル」(三枝匡著、日経ビジネス人文庫) 2. 「茶の」(岡倉天心著、講談社学術文庫) 3. 「男の作法」(池波正太郎著、新潮文庫) 4. 「レター教室」(三島由紀夫著、ちくま文庫) 5. 「孫子の兵法」(守屋洋著、知的生き方文庫) なんでこれらを選んだかについて、日発売のゲーテ(幻冬舎)9月号、とじこみ特別付録の「文庫大特集」にて、2ページ見開きにて登場してますので、よかったら読んでみてください。業務連絡のみで失礼。

    夏の文庫本特集
    tal9
    tal9 2007/07/25
  • 「濫用的買収者」とは?

    当にスティールパートナーズは「濫用的買収者」なのだろうか? これまでの事件で、確かに彼らは「売り逃げ」に成功している。ただ、それによって守られたのは現行の経営者以外、誰なのだろう? 例えば、仮に彼らがサッポロの買収に成功したとして、資産の切り売りを行ったのだろうか?実際に彼らはそんなことはやったことがないし、資産価値よりもゴーイングコンサーンの方が実質的に価値があるに決まっているのだから、やる訳がない。当にそんなことをやってしまったら、二度と日で成功裏に投資はできなくなるだろうから。 恵比寿の土地をセール&リースバック(不動産会社に売却して、賃貸で借り直す)してバランスシートを軽くして、その資金で配当を払ったとして、誰が損をしたのだろうか?将来のリース払いが増えて、現在の株主にキャッシュが戻される。将来の株主から今の株主に富が移転されたのか?否、株価は将来のキャッシュフローの現在価値

  • ファンダメンタルズを見よ

    の新興市場には、「なんでそんなので上場できるの?」と思わせられる会社が少なくない。かつて保田君が日経BPのサイトで「日の新興市場は一芸入試のようなものだ」といった趣旨のことを書いていたが、いいえて妙だと思う。僕が友人などに聞いた限りでは、バリュー投資をやっている欧米のヘッジファンドが日の新興企業銘柄を見るときは、ほとんどがショート(=売り)ポジションだった。 一つの例だが、自分が割りとよく知っている業界で言うと、ブティック型のM&Aアドバイザリー企業がなぜ上場し、高い株価をつけられるのか、理解に苦しむ。そもそもM&Aアドバイザリーというビジネスは多分に周期性が高く(収益が不安定)、かつ属人性が高いビジネスである。凄腕バンカーがディールを取ってくるかどうかだから、基的には大きな成長が期待できる類のものではない(一人の凄腕が処理できる案件数は限られている)。また、どれだけこちらが頑張

  • なぜ株式投資はもうからないのか

    月曜日の夜はRTCカンファレンスにスピーカーとして参加する。今回は保田君の新著、『なぜ株式投資はもうからないか』の出版記念イベントも兼ねているとのことなので、予習として彼の問題意識を知っておくべく、同書を手に取った。 まず、個人投資家が中長期的に安定的な投資を行っていく上で、知っておくべき知識、あるいは「ゲームのルール」を知らないまま、ほとんど博打状態でマーケットに参加していることへの懸念は、共感する。それに対して警鐘を鳴らすことが書の一番の狙いであるように思った(タイトルがそれを表している)。 昨年の夏に帰国後、株をやっている友人に「ヘッジファンドで色々と面白い運用方法を見てきたので、教えてあげようか」と話したところ、「年率10~15%でまわすなんてことには興味ない。短期で数倍を狙えないと面白くない」と言われて、ああそうか、そういえば麻雀・パチスロが大好きなばくち打ちだった彼にとっては

  • 日銀利上げ 雑感

    1. 先日のエントリーで書いた通り、一発狙いの投資家はさておき、銀行からみた信用力は残念ながら高くないワタクシ。住宅ローンは変動金利でしか借りれなかったので、利上げはそのまま毎月の出費増としてフトコロに直撃。利上げはマクロで大賛成ですが、今回ばかりはミクロで抵抗勢力と化す。 2. 小学校時代にイギリスに住んでいたのだが、その頃銀行口座を開いてもらった。残高1万円もあったかどうか分からない。キャッシュカードは渡されず、小切手通帳のみ。入金にも出金にも、毎回金額を書いて署名をさせられたので、子供的には一人前になった気分。 そこでは、きちんと利子がついていた。何もしないでもお金が増えていくことに、なんだかありがたみを感じたものだ。いまグーグルしてみたら、1980年代半ばの英国では、金利は10%近くだったみたい。そりゃ、ありがたいは。 3. 僕たちはP/L(損益計算書)の見方は学んだけど、きちんと

    tal9
    tal9 2007/02/24
    「経営者は英語よりもファイナンスを学べ。世界中の投資家を前にしたとき、前者は通訳をつければ補えるが、後者は補えない」
  • 賢者からの手紙

    世界一の投資家であるウォーレン・バフェットの名は聞いたことがある人が多いと思うが、彼の投資活動の母体となっているのが Berkshire Hathaway という保険会社であることは、わが国では意外と知られていない。 HBSの仲間に、「新しい保険会社を作るんだぁ」と話すと、皆が「あぁ、お前は日のバフェットを目指すんだね」と言われる。それはそれで、悪い気がしなかったりする(笑)。 バークシャーの実績を見ると、なぜバフェットが伝説的な投資家として、米国であがめられているかが分かる: 保有する有価証券の一株当たり時価 ・ 1965年: $4 ・ 2005年: $74,129 (年率28%) しかし、彼が尊敬されるのはこのような投資実績に加えて、保有している同社の株を売却せずにネブラスカの片田舎で質素な生活を続けていること、そして世の中を見渡す鋭い視点と、ユーモア溢れる人間味溢れるキャラクターで

  • ネット生命保険岩瀬大輔

    帰国してからTypepadでブログを書きはじめたのが、今から3年前になる2006年夏のこと。使い勝手がいいので、ひとつのところに定住するのが好きではない自分にしては珍しく、長く使ってしまった。 しかし、せっかく開業1周年ということもあるので、ここで心機一転!株主である朝日ネット様のご厚意で、新たにテンプレートをデザインもして頂き、同社のブログサービスであるアサブロに引っ越しをすることにしました! 新しいブログはこちら では、古いブログも新しいブログも、引き続きよろしくお願いいたします! ライフネット生命は5月18日で、開業1周年を迎えました。これもひとえに皆さんのご支援の賜物。重ねて感謝申し上げます。 1周年記念ということで、これまでの歩みを振り返ってみようと思います。 【2008年5月】 ・ 16日 神保町・学士会館にて開業記者会見を実施 ・ 18日 無事に開業!当日は4時前から出社。一

  • ワタシの競争戦略

    今朝は8時からオフィスの近所のカフェでMBA友達と進路相談的朝会。いま流行のヘッジファンドの業務内容について知りたいとのことで、焼きたてパンと煎れたてコーヒーを飲みながら、知っている範囲のことをお話する。 ひと通り説明したあとに、彼に言った。ファンドもいいけど、もっと君の事業会社での業界経験と米国西海岸MBAで得た知見・人脈などを活かした、「自分ならではのキャリア」っていうのを見つけられたら楽しいのになぁ、と。 以前、コンサル会社のヘルスケア担当のパートナーに聞いた話。マネージャーの頃、彼のファームではヘルスケア業界に特化しているコンサルタントはほとんどいなかったため、早い段階からずっとヘルスケア一筋でやっている彼はいつの間にかグローバルでもかなりの権威になってしまった。 そこで彼が言う。多くの若手コンサルタントが、華やかで楽しそうな消費財や金融などのコンサルティングをやりたがる。しかし

    tal9
    tal9 2007/02/02
    『企業の競争戦略を考える際には、競争が少なく、自分の優位性を活かせる戦い方をせよ、というくせに(ry』
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