サイゼリヤは「イタリアンは高い」という従来のイメージをことごとく覆してきました。みんなが平等に食べられるようにしようというのが、サイゼリヤの創業者である正垣泰彦会長の思いだったからです。 それもあって、サイゼリヤでは、1000円もあれば、いろいろなメニューを楽しめるようになっています。(「プロローグ サイゼリヤはなぜ定期的に『炎上』するのか」より) 『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』(堀埜一成 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)冒頭のこうした記述を確認するまでもなく、サイゼリヤの低価格路線は有名。しかし、ただ安いだけではなく、他にもいろいろな秘密があるようです。たとえば、マーケティング的なことをほとんどやっておらず、広告すら出していないこともそのひとつ。 広告費を売上の5〜8%かけるのがチェーンストアの相場とされているのですが、サイゼリヤにはそれがない。サイゼリヤとい