京都の神社仏閣で結婚式を挙げる外国人が増えている。世界的観光地として京都の注目度があがるなか、信仰する宗教を問わず受け入れる寛容さと歴史の深さが人気の背景にあるという。「日本の伝統文化を体験したい」「京都旅行の思い出にしたい」といった思いを実らせようと、ブライダル会社も市場開拓に本腰を入れ始めた。 式は英語で進行 11月のよく晴れた日、世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)で1組の外国人カップルが式を挙げた。新郎はドイツ人のカースティン・ボーンさん(37)、新婦はイタリア人のソニア・ジュリオさん(41)だ。新郎新婦は、紋付き羽織はかまと白無垢(むく)に身を包んでいるが、祭主は式を英語で進行。重要文化財の社殿で三三九度の儀や指輪交換を執り行った。 2人が日本を訪れるのは初めて。ホテルグランヴィア京都(同市下京区)での宿泊と挙式がセットになったプランをインターネットで見つけて申し込んだという。「美