米国最大のデザイン関連非営利団体「AIGA」の執行役員であるリチャード・グローフェ氏は、東京オリンピックにおいてエンブレムを一般公募したことに対し苦言を呈し、五輪組織委員会会長・森喜朗元首相にむけた公開書簡を発表しました。 「AIGA」による公開書簡 アートディレクターの佐野研二郎さんによるデザインが白紙撤回されたという問題の経緯がエンブレムの再選定に影を落としているという一定の理解を示しながらも、今回の公募で約1万5000人もの応募者が100万円の賞金と開会式のチケットのためだけにコンペに参加しているが、作品の権利を無償譲渡することが条件になっているなど、一切のロイヤリティなどが発生しないことに言及。 これではデザイナーに対する対価が不十分で、ひいてはデザイナーの“ただ働き”につながりかねないとし、運営組織とデザイナーの関係がフェアではないとの批判が展開されています。 エンブレム選考特設
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