国産の旅客機としては、およそ半世紀ぶりとなる小型ジェット機、「MRJ」の量産に向けて、三菱重工業は愛知県や三重県、それに兵庫県に新工場などを設け、本格的な生産に乗り出すことになりました。 「MRJ」は、三菱重工業の子会社が国の支援を受け、国産としてはおよそ半世紀ぶりに開発を進めている小型のジェット機です。 MRJの製造を請け負う三菱重工は、これまで愛知県の工場で試作機を製造していましたが、量産化の準備が整ったことから、新たに工場を建設するなどして、本格的な生産に乗り出すことを決めました。 具体的には、主翼や胴体部分の組み立てや部品の加工は、現在、ほかの民間航空機を製造している愛知県の自社工場で行うほか、三重県の工場や神戸市の神戸造船所では、尾翼や主翼を製造するための新たなラインを設けるとしています。 また機体の最終組み立ては、「県営名古屋空港」に隣接する土地に新たに工場を建設する計画です。