山形新幹線に、「足湯」が楽しめる湯船を備えた特別車両が導入されることになったというニュースが飛び込んできた。速さが売り物で、快適性は二の次と思われている新幹線車両だが、山形新幹線といっても福島から山形を経由して新庄までの所謂在来線区間の話だ。最高時速はせいぜい130km/hどまりだから、各地の在来線で人気の観光列車の一種と思えばいいのかもしれない。 それにしても「足湯」とは奇抜な発想だ。観光列車もついにここまできたかと感心してしまう。そもそも、こうしたユニークな車両のアイデアは、JR九州がデザイナーの水戸岡鋭治氏を起用して長年行ってきたことだ。 彼の発案した観光列車の車内を見てみると、車内にソファーがあり本棚やショーケースまであって、列車内というよりは応接間にいる気分だ。隣の車両への通路には「のれん」が掛けられ、洗面所の仕切りには簾(すだれ)が使われている。「和」のテイストがふんだんに盛り
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