【台北=鈴木隆弘】台湾の中央通信社などによると、6日午前3時57分(日本時間午前4時57分)、台湾南部・高雄市を震源とするマグニチュード(M)6・4の地震があり、隣接する台南市で16階建ての住宅兼オフィスビルなど複数の建物が倒壊して12人が死亡、481人が負傷した。 消防当局などは、このビルに今も閉じこめられている住民らがいる可能性があるとみて、捜索活動を続けている。 台南市では、建物9棟が全壊し、5棟が傾くなどした。同市中心部の永康区に位置する16階建てビルは築21年で96世帯256人が住んでいたとされ、横倒しとなる形で倒壊した。6日午後までに住民の大半が救出されたが、生後10日の乳児ら男女10人の死亡が確認された。別の場所でも、女性1人が倒れた給水塔の下敷きになって死亡。倉庫で落下した貨物に当たり、スタッフの男性が死亡した。 台湾メディアによると、16階建てビルの倒壊によって露出した柱