真言宗の宗祖・弘法大師空海は日本各地に様々な伝説と旧跡を残した人物ですが、四国には他県を圧倒する伝説が存在します。 彼の書いた「三教指帰(さんごうしいき)」によれば「室戸で勤念す」と記され、彼が室戸岬や行当岬を含む室戸地方の雄大な自然環境の中で修行したことがわかります。 写真は新村不動堂。 この不動堂は明治初期まで四国霊場第26番札所金剛頂寺が女人禁制だったために女性が入山できず、このお堂で代わりにお参りをしたとされていて、今でも女性遍路が立ち寄る場所(金剛頂寺の飛び地境内)として人気のパワースポットとなっています。 このお堂の裏側には不動巖がそそり立ち、そこにはアコウなど希少な植物が群生しています。