雄大な太平洋をのぞむ高知県赤岡町。一見すると、どこでも見られるありふれた街並みが広がっているように見えますが、実はこの赤岡町、芸能とグルメの街として、県内では良く知られているところなのです。今回は高知県を代表する芝居絵師が活躍した地であるとともに、B級グルメと日本酒にゆかりのある赤岡町の魅力をご紹介しましょう。 赤岡町は、眼前に雄大な太平洋が広がる海沿いの街。2006年、平成の大合併によって香南市に編入されましたが、それまでは日本でもっとも小さな自治体でした。 そんな赤岡町の観光スポットとしてまず挙がるのが「絵金蔵」(えきんぐら)。「絵金」の愛称で親しまれた絵師・弘瀬金蔵(ひろせきんぞう)の業績を紹介したミュージアムです。金蔵は、文化9年(1812)、高知城下で生まれました。幼い頃から絵の才能を発揮していた金蔵は弱冠16歳にして江戸に上り、土佐江戸藩邸御用絵師の前村洞和や幕府御用絵師・狩野