「私、失敗しないので」が決めセリフの医療ドラマがある。主人公の女医は決して天才ではなく、つねに頭の中でシミュレーションを繰り返している。手術中にピンチに陥っても冷静に対処し、結果として失敗しないのだ。 鉄道写真家も同様だ。私がプロの鉄道写真家を目指していた学生時代、ある先輩の写真家から言われた言葉がある。それは「プロとして必要なのは失敗しないこと」という一言であった。もちろん、失敗の中から成功作を作り上げることもあるので、この言葉をもう少し補足すると「絶対に失敗できないシーンでミスをせずに撮影する、どんなに失敗しても最終的に成功させる」といった意味合いだと解釈している。 天候は複数サイトでチェック 失敗しないためには撮影現場に赴き、本番の瞬間を迎えるまでにさまざまな準備が欠かせない。今回は私が撮影という仕事を行ううえで配慮している危機管理について少しご紹介しよう。 まず、鉄道写真の現場はそ
![鉄道写真家の「危機管理術」は何がスゴいのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a6a0672e6b8be7aa8e00339e2d6beeda0b328c48/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F7%2F1200w%2Fimg_c758152dfef9641a038761602fdf6d9377500.jpg)