2012年2月16日に開催された理化学研究所(理研)シンポジウムにおいて、東京大学(東大)情報基盤センター長の石川裕教授が基調講演を行い、その中で、石川教授の私案という位置づけであるが、東大のPost T2KスパコンではIntelのMany Integrated Core(MIC)プロセサの採用を検討していることが明らかにされた。 東大 情報基盤センターは、メーカー製品である市販のスパコンを設置するシステムと、東大の研究的要素を入れたシステムという2種類のスパコンを持っている。メーカー製品のスパコンの系列は、POWER5を使う日立製作所のSR11000システムが使用されていたが、今回の更新で、富士通の「京」の製品版である1.13PFlopsのFX10システムを採用し、2012年4月稼働を目指して準備が進んでいる。また、54.9TFlopsのPOWER7ベースの日立のSR16000/M1も併