今ゲーム専用機でネットの活用やネットワーク対応によるユーザー同士のコミュニケーションが活発化している。その開発最前線で活躍する任天堂のエンジニアを取材した。 任天堂に「東京ネットワークシステム開発グループ」が誕生したのは2010年7月のこと。ゲームのインターネット対応が進んでいくと、本社のネットワーク事業部だけではエンジニアが足りない。ネットワーク技術でも専任チームを東京に置く必要がでてきた。関東圏のエンジニアを広く集め、東京に多いIT関連企業との協業を深めるという狙いもそこには込められていた。 「任天堂でネットワーク、サーバの仕事と聞いても最初はピンと来なかった」と言うのは、島岡宏和氏だ。大手総合研究所で大規模ネットワークシステムを開発していたが、入社数年経つと自分の仕事は要件定義までで、あとは協力企業に任せることが多くなっていた。「ネットワークエンジニアとしてものづくりの感触を取り戻し