6月に受けたサイバー攻撃がネット上でさまざまな反響を呼んでいるKADOKAWAグループは7月3日現在、セキュリティエンジニア職の求人を求人サイトに掲載している。同グループのインフラ開発・運用業務などを担う子会社・KADOKAWA Connected(東京都千代田区)の社員を募集。セキュリティエンジニア職の最大年収は800万円という。
ソニーは幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2023」で、鼻歌を歌うだけで誰でも奏でられるサックス「ウルトラライトサックス」を出品した。誰でも簡単に演奏できる「ゆる楽器」だという。 ウルトラライトサックスでは、複雑なキー操作やテクニックは一切必要ない。それどころか、強く息を吹き込んだり、楽器を指で押さえたりする必要すらない。必要なのは鼻歌だけ。老若男女誰でも演奏できるという。 サックスの形状をした本体には、マイクやスピーカーの他、ソニーのボードコンピュータ「Spresense」(スプレッセンス)を搭載している。マイクが拾った鼻歌からリアルタイムに音程を検出し、それをサックスの音に変換する仕組みだ。 Spresenseは、電池で駆動する低消費電力でありながら、GPS受信機能やマイク入力、ハイレゾリューションオーディオコーデック、ClassDアンプなどを搭載。主に監視カメラやドロー
NTTドコモが2021年にサービスを終了したウォレットサービス「ドコモ口座」のドメイン「docomokouza.jp」が、GMOインターネットのドメイン登録サービス「お名前ドットコム」にて出品されていた件について、オークションが9月25日午後7時15分に終了した。132件の入札があり、最終的に402万円で落札された。 ドコモ口座は2020年9月に不正送金問題が発覚し、一部機能を「d払い」に移したあと21年8月にサービス終了を発表した。しかし、今も金融機関などにリンク先が残されていることが多く、金融サービスのドメインが第三者の手に渡ってしまうことで、本物と同じドメインを持つ、ドコモ口座を装ったフィッシングサイトが出てくる可能性があることから、X(Twitter)などを中心にそのリスクを危惧する声が相次いでいた。 落札者などの詳細は不明。現在ITmedia NEWS編集部では、NTTドコモにド
SNSや情報収集、カメラに決済と、今や生活必需品になったスマートフォン。そのバッテリーが出先でなくなることほど、絶望感や焦燥感を味わうことはありません。そんな事態を避けるためにも、モバイルバッテリーを活用している人は多いでしょう。 ただ、このモバイルバッテリー、あまり意識することはないかもしれませんが、使い方1つで寿命を伸ばしたり、逆に短くしてしまったりということもあります。そこで今回は、モバイルバッテリーを使用する上で注意したいポイントをまとめてみました。 1.モバイルバッテリーを充電しっぱなしにしない モバイルバッテリー自体を充電する場合、基本的にはACアダプターを利用すると思いますが、普段持ち歩かないからといってACアダプターにつないだままにするのは避けたいところです。最近のモバイルバッテリーでは過充電の防止機能が備わっており、満充電になると電力供給が停止するものがほとんどです。この
iPhoneの安心/安全はもはや国民が自ら意見を述べて守るしかない――「モバイル・エコシステムに関する競争評価」の最終報告を受けて(1/4 ページ) 6月16日、官邸のWebサイトにデジタル市場競争会議で検討されていた「モバイル・エコシステムに関する競争評価」の最終報告(案)が掲載された。これを受けて日本政府は、iPhoneでApp Store以外の他社ストアからもアプリを入手できるように法律で義務付けることを法案化していく。 iPhoneの安全を脅かす法案 行動を起こす最後のチャンス これまで再三、指摘してきたiPhoneのセキュリティを著しく低下させる法案が、ついに立法に向けて本格的に動き出した。だが、まだ手遅れではない。 現在、政府は広く国民からの意見(パブリックコメント)を募集しており、その後で案を国会の審議にかける。 今の国会議員たちのITに関する知識や関心度に信頼を寄せていない
集英社は6月7日、AI生成画像を使ったグラビア写真集「生まれたて。」の販売を終了すると発表した。発売後にさまざまな意見を受け、編集部内で検証したところ、AI生成物の販売は慎重に考えるべきと判断。販売終了を決めたという。 生成AIを使った作品の販売について、週刊プレイボーイ編集部はITmedia NEWSの取材に「法務部に確認しながら適法の範囲内でやっている」と回答していた。 販売終了を決めた経緯について「制作過程で、編集部で生成AIをとりまくさまざまな論点・問題点についての検討が十分ではなく、AI生成物の商品化については、世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであったと判断するに至った」と説明している。写真集の販売は各電子書店で7日以降、順次停止していく。
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。Twitter: @shiropen2 ソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)フェロー・副所長であり東京大学大学院情報学環の暦本純一教授が発表した論文「WESPER: 話者・言語非依存の実時間ささやき声通常音声変換によるスピーチインタラクション」は、声をひそめる“ささやき声”や“かすれ声”を通常の音声にリアルタイムに変換する機械学習モデルを提案した研究報告である。 ささやき声は音圧が低いため周囲に聞こえづらいが、マイクでの採取は可能だ。そのため公共の場での音声入力に活用できる可能性がある。また、発声障害者で声帯を損傷している人でもささやき声は発声できるケースがあるため、活用できる可能性
パナの若者向け「食洗機」出足好調 6割が「必要ない」という世代にどう挑んだか:知らないと損!?業界最前線(1/7 ページ) パナソニックから新しい食器洗い乾燥機が登場した。一人暮らしを想定した「パーソナル食洗機SOLOTA(NP-TML1)」(以下SOLOTA、実勢価格3万7620円)だ。 大きいサイズの食器洗い乾燥機とは異なり、水栓の工事が不要なタンク式となっており、設置スペース(底面サイズ)は幅299×奥行き219mmと、ほぼA4サイズ。これなら、一人暮らしの小さなキッチンにも置けそうだ。 そこにちょうど1人分、6点の食器を収納して、洗える仕組みとなっている。 関連記事 ホットクックの牙城を崩せるか? パナ本気の「オートクッカー」の完成度は この10年間で、調理家電のうち最も躍進した製品の1つが自動調理鍋だが、中でも最も成功したのがシャープ「ヘルシオ ホットクック」だ。そこへパナソニッ
同社がカールを発売したのは1968年。同社の公式Webサイトによると、当時スナック菓子という概念がなかった日本に初めて登場した商品だという。「お菓子=甘い」にとらわれず、1年中食べられるお菓子として開発を進めた。試作を重ねた結果、子ども向けおやつの「チーズがけ」、大人向けでおつまみにもある「チキンスープ」を発売した。82年には、有名な「カールおじさん」がCMでもパッケージでも主役となった(出所:明治「カールの歴史」)。 かつて絶大なブランド力を誇ったカールだが、売り上げが徐々に低迷していった。190億円を超えていた時期もあったが、60億円程度に落ち込んでいたという。明治は「市場環境や顧客ニーズの変化に伴う競争優位性の低下、長期的な販売規模の低迷による収益性の悪化」が原因だとしている。 同社は2014年ごろから、ブランド存続の可能性を模索。さまざまな可能性を検討した結果、地域・品目を縮小した
「ChatGPTって何?」と聞かれたら、取りあえずこの資料を渡せば良い──2022年11月末に登場してすぐに世間を驚かせたAI「ChatGPT」。自民党もAIには注目しており、「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」を開催しているのだが、そこで東京大学の松尾豊教授が提出した資料が「分かりやすい」と話題だ。 資料が提出されたのは2月17日開催の第2回会議。「AIの進化と日本の戦略」というタイトルで、大規模言語モデルの仕組みやChatGPT、今後の日本の戦略について説明するものだ。同資料は塩崎彰久衆議院議員が投稿したnote記事からダウンロードできる。 ChatGPTについては、その学習方法から、高度な会話を実現できた理由、ChatGPTでできること、利用場面や受け取られ方まで網羅的にまとめられている。 例えば、高度な会話後実現できた理由のパートでは、従来のモデルには「生成分が人間の好み
「2023年の自動車業界展望」というテーマなのだが、あんまりフラットな話をしてもつまらない。そこでもぎたてとれたてのホットな話を書いて、未来展望としたい。 実は筆者は、12月の13日から20日までタイに出張していた。全部トヨタの取材である。要素を抜き出せば、まずはタイトヨタの60周年式典、それと合わせて発表されたトヨタとCP(チャロン・ポカパン)グループとの提携である。 次いで、トヨタの利益の3分の1を叩き出しているIMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle:国際分業生産システムで製造する多目的商用車)の追加車種および新型車の発表。さらにそのIMVを生産するチャチェンサオ県のバンポー工場の見学とサラブリ県のディーラー見学。翌日からはブリーラム県のチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された25時間耐久レース、つまりはトヨタの
関連記事 AIで、3歳児のラクガキが“超美麗”に!? 「Meitu」で実験してみた 最近、Twitterを騒がせているのは、スマートフォンアプリ「Meitu」の「AIイラストメーカー」だ。「AIのやつ」などと呼ばれることもある。 お絵かきAI、育児で活躍 “無限塗り絵”に4歳も夢中 塗り絵好きな子どもがいる家庭では、「子どもが好きな塗り絵をどう用意するか」がしばしば課題になる。そこで活躍するのが、お絵かきAIだ。 「10秒でイメージ通りに」 お絵かきAIが変える“デザイン” あるネットショップでの使い方 「AIお絵描きツールのmidjourneyで、アクセサリーごとにオリジナルのラッピングをしています」。輸入雑貨などのネットショップで。 まさに「世界変革」──この2カ月で画像生成AIに何が起きたのか? 2022年8月22日。日本時間にして午前4時ごろ、「世界変革」はついに実行された。「どん
米Appleは10月19日、タブレット端末「iPad」の新モデルを発表した。これまでのiPadと異なり、デザインをAirやProと同じスタイルのデザインに刷新した。同日より予約受付を開始し、10月26日に発売予定。価格は6万8800円から。第9世代の旧モデルも4万9800円で併売する。 ディスプレイは、10.2インチから10.9インチ「Liquid Retinaディスプレイ」に大型化。指紋認証「Touch ID」に対応したホームボタンが姿を消し、Touch IDは本体横にあるトップボタンに統合された。iPad Airと同じ方式である。また、これまでインタフェースにLightningを搭載していたが、新たにUSB-Cを採用した。 チップは「A14 Bionic」を採用し、ストレージは64GB、256GBから選べる。セルラーモデルは、新たに5G通信に対応した。カメラは、ウルトラワイドになった1
日本テレビ放送網(東京都港区)は7月5日、映像編集の自動モザイク入れAIソフトウェア「BlurOn(ブラーオン)」を発表した。バラエティー番組や報道番組のモザイク入れ作業を最大90%効率化するとしている。 画像認識AIで動画の中から人の顔やナンバープレートを自動検出するAdobe After Effectsのプラグイン。開発にはNTTデータが協力した。検出作業はクラウド上で行うため、PCに高いスペックは求めない。 日本テレビやグループ会社によるBlurOnによる検証では作業時間を最大90%程度効率化できたという。自動検出する対象は今後も追加するとしている。 日本テレビによるとモザイク入れは非常に手間のかかる作業で、例えば1分の映像素材へのモザイク入れはベテラン編集者でも1時間程度掛かることも。近年では個人情報保護の重要性の高まりから慎重な対応が必要で現場の作業負荷が増大していた。 関連記事
とくとくと~く、とくし丸~♪ 軽快な音楽を流しながら軽トラックが走っているのを見たことはないだろうか。生鮮食品などを販売している移動スーパー「とくし丸」が“快走”していて、クルマの稼働台数が1000台を超えたのだ(2022年5月末)。とはいえ、利用者の9割は80代以上の人たちなので、「買ったことがないなあ」「見たこともないよ」といった向きも多いかもしれない。 とくし丸が“産声”をあげたのは、2012年1月のこと。その昔、移動販売といえば、豆腐屋さんが豆腐を販売していたり、養鶏場が卵を売っていたり、扱っている商品は絞りに絞っているところが多かったが、同社は違う。生鮮食品や日用品など400品目ほど扱っているので、さながらミニミニスーパーといった感じである。 ビジネスモデルはどうなっているのかというと、同社は総合スーパーや地域のスーパーと契約して、移動スーパーのノウハウなどを提供する。一方のスー
JR東日本が提供する、指定券予約サービス「えきねっと」をかたるフィッシングメールが出回り、その手口の巧妙さが話題になっている。プロレスラーの桐生真弥さん(@mahiro_tjpw)は3月5日、「詐欺にあいかけた話」として、フィッシングメールが届いたことをTwitterに投稿。「このメールはレベルちょっと高かった。近年で一番」と注意を促している。 桐生さんの投稿した画像には「えきねっとアカウントの自動退会処理について」と記載。えきねっとのサービスリニューアルに伴い、2年以上ログインしていないアカウントは自動で退会処理するとした上で、今後も利用したいユーザーに対しては指定したリンクからログインするように促す、という内容になっている。 このツイートに対しては「これ詐欺だったの?」や「うまく出来過ぎてて珍しくだまされそうになった」「これは引っ掛かる人多そう」「コロナがはじまって2年……旅行行けない
「もう争奪戦ですよ、せっかくお客さんが戻り始めたのにぜんぜんアルバイトがいない」 先日、ニュースを見ていたら、居酒屋の店長さんがそんな嘆きの声を口にしていた。10月25日の時短解除にを受けて、ようやく営業を再開して徐々に客足も戻り始めたのだが、バイトの求人をしてもなかなか応募がないというのだ。 今、外食業界では「人手不足」が深刻な問題になっている。就職情報大手マイナビによると、飲食業界のアルバイト募集件数はほとんどの業態で10月は増加しており、特に「居酒屋・バー」では直近1週間で4倍以上に伸びている。しかし、バイトの応募がそれにまったく及ばないというのだ。 「コロナで苦しんだ外食を政治がもっと支援してやるべきだ」と感じる方も多いだろう。中には労働力確保のためにも、海外からもっと外国人労働者を呼び込むしかないのでは、と考えるような方もいるかもしれない。 が、それよりも遥かに効果が高いのが「時
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