昨日の朝日新聞朝刊は一面で『「米艦で邦人救出」米拒む』と見出し、日米防衛協力にからむ過去の日米交渉で米国が米艦による邦人救出を断っていた事を暴露していた。当時の政府関係者によると、米国の救出・保護作戦では米国籍、米国永住許可者、英国民の順に優先され、日本人は最後の「その他」に位置づけられている、と説明されたそうだ。 米国は本当にパートナーなのかと疑わせるに十分な暴露記事だが、これを読んで1886年(明治19年)のノルマントン号事件を想起した方もおられたのではないか。イギリス船籍の貨物船ノルマントル号が紀州沖で座礁沈没した折り、英独の船員26名は全員、ボートで脱出した一方、日本人乗客25名は船に取り残されて全員溺死したという事件で、非人道的行為に国民的抗議運動が盛り上がり、日英の外交問題にまで発展した。 ついこのあいだの韓国のセウォル号事件を思わせる話だが、同一国民間とは違い人種的偏見が指摘