「1年ほど前のことなんだが…」。迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(地上イージス)が配備されているルーマニアのデベセル村で、イオン・アリマン村長がこう切り出した。 ある週末、アリマン村長は村外へ出ていた。その日、村長の不在や役場の休みを狙ったようなタイミングで、ロシア大使館員が村を訪れていたことが後になって分かった。 大使館員は貧しい村民たちに声を掛け、お金を渡し、地上イージスに批判的なコメントを集めていったという。「自国向けのプロパガンダ(政治宣伝)映像作りの材料に使われたようだ。基地がある以上、こうしたことは今後も起こるだろう」とアリマン村長は話す。
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