女性で、ヨーロッパ人で、日本語も流暢なタクシー運転手のファビオラさん。好意的な乗客も多かったと言いますが、マナーや態度が悪い乗客と接したことは大きなショックとなりました。 これまで持っていた日本人の印象とのギャップの大きさに、ストレスが溜まるようになったと振り返ります。 励ましをもらいながら、仕事を頑張ってきましたが、肺炎になったことをきっかけに、タクシー運転手の仕事を辞めました。 ファビオラさんは抜群の語学力、そしてこれまでの通訳・ガイドなどの経験を活かし、2019年1月から、パートナーと一緒に旅行案内の小さな会社を経営するようになりました。山梨県にある会社の事務所は、富士山も見え、宿泊施設としても使っています。 「去年はとても順調でした。多くのお客さんを、東京、沖縄、九州などに案内しました」 「国籍別から言うと、最も多かったのは母国のポーランド人です。ポーランドはかつて社会主義の国で、