野生味に溢れる J-45のサウンドがあれば もうそれだけでいい 1942年の登場以来、力強く渋みのある個性的なサウンドで存在感を示してきたギブソンのJ-45が、今年で誕生80周年を迎えた。日本では吉田拓郎や長渕剛、海外でもジョン・レノンやボブ・ディランといった数々の一流ミュージシャンたちを虜にしてきたJ-45は、発売から時が流れた今もなお、“アコースティックギターの代名詞的な存在”として変わらずに親しまれている。1987年にユニコーンの一員としてデビューし、ソロ活動やカーリングシトーンズなどでも活躍してきた奥田民生も、J-45を愛してやまないミュージシャンのひとりだ。今回、キャリアを語る上で欠かすことのできないJ-45の魅力について語ってもらった。 取材・文:尾藤雅哉 撮影:山川哲矢 “このギターでしか、出せない音がある” ――民生さんは、現行モデルからヴィンテージまでさまざまなJ-45を