図1:星形成領域を漂う、木星質量の浮遊惑星の想像図。さそり座からへびつかい座にかけての星形成領域 (距離約 430 光年) で、およそ 100 個もの浮遊惑星が検出されました。(クレジット:ボルドー大学) 太陽以外の恒星を周回する惑星 (系外惑星) の観測の発展は目覚ましく、これまでに 4500 個を超える系外惑星が発見されています。一方で、惑星程度の質量でありながらも、系外惑星のように恒星を周回せずに宇宙空間をただよう天体の存在が、2000年頃から日本、英国、スペインの独立な観測により明らかになってきました。これらは「浮遊惑星」、あるいは「孤立惑星」と呼ばれています。惑星と同じく木星質量の約 13 倍より軽い天体ですが、近くに明るい恒星が存在しないため、宇宙空間に孤立して浮遊しているものと考えられています。 このような浮遊惑星は、褐色矮星 (注1) と同様に、質量が小さいために核融合を起
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