ロシア 2013年7月23日(火) 露国民の35%「移民は脅威」=テロや災害超す[社会] 移民はロシアの国家安全保障にとって最大の脅威――。政府系調査機関の全ロシア世論調査センター(VTsIOM)の最新調査で、こうした結果が出た。VTsIOMは6月15〜16日に全国の1,600人を対象に調査を実施。その結果、「移民」を現実的な脅威と感じる人は全体の35%に上り、「文化・科学・教育の衰退」(33%)、「戦略的施設へのテロ攻撃」、「環境災害」(共に28%)を抑えて最も多かった。ただ移民を脅威と感じる人の割合は、前回2005年の調査時(58%)と比べると大きく低下している。モスクワ・タイムズによると、ロシアでは高度経済成長を背景に移民数が増大。外国人住民数は6月時点で1,100万人に達し、その多くは貧困な中央アジアの旧ソ連諸国の出身だという。国民の間では移民が賃金を低下させ、ロシアの伝統を無視