ERPパッケージを開発、提供するNTTデータ ビズインテグラルは9月上旬にIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)に対応する会計モジュールを発表する予定で、今後、中堅・中小企業から大企業まで攻勢を強める。IFRS適用を前に企業はどう動くのか。同社代表取締役社長 中山義人氏に聞いた。 「多くの企業ではどのようにIFRSに対応すればいいのか悩んでいるところだ。海外の売上比率が高い企業が先行していて、IFRSの適用方針をすでに定めている」。中山氏は日本企業のIFRS適用の現状をこう指摘する。グローバル展開する製造業を中心にIFRS適用の準備を進めているが、1つの課題が浮上しているという。それは子会社のIFRS対応をどうするのかという課題だ。 「グループ企業のすべてにIFRS適用をするのは難しい、というのが共通認識。子会社の適用方針をどうするかが重要で、そのためにはグループ企業のITガバナンスも