交通死亡事故を起こした兵庫県宝塚市のレスキュー隊所属の消防士(26)が、有罪判決を受け失職になるところ、事故で亡くなった女性の遺族が「一人でも多くの命を救うことで罪を償って」と嘆願書を提出。市側がそれに応え31日、停職6カ月となった。 市消防本部によると、消防士は休日の昨年11月12日、神戸市内の国道交差点で軽自動車を運転中に赤信号に気づくのが遅れ、急ブレーキをかけスリップ、出合い頭にタクシーと衝突した。はずみで歩道に乗り上げたタクシーが神戸市兵庫区の女性(68)を巻き込み、女性はタクシーの下敷きになり死亡。消防士は自動車運転過失致死傷罪で起訴され、5月16日に神戸地裁で禁錮2年執行猶予3年(求刑禁錮3年)の有罪判決を受けた。 宝塚市は職員が有罪判決を受けた場合、地方公務員法に基づき原則として失職させるが、女性の子ら遺族は判決後の5月20日、宝塚市長に嘆願書を出した。「消防士の仕事を続