1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、当時14歳だった加害男性(32)が著者名を「元少年A」として手記「絶歌」(太田出版)を出版した。 犯行当時の心情や事件後の生活、遺族らへの謝罪などをつづっており、早ければ10日から書店に並ぶという。 手記は294ページ。「酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが、自分の過去と対峙(たいじ)し、切り結び著した、生命の手記」などとし、自らの生い立ちや犯行に至った経緯を打ち明けている。 2004年に医療少年院を仮退院後、家族と離れて溶接工や日雇いアルバイトをしていたとし、被害者の家族に宛てて「どれほど大切なかけがえのない存在を、皆様から奪ってしまったのかを、思い知るようになりました」と書いている。