日米企業の「DXへの取り組み状況」の差 DX白書2021は、これまで調査をとりまとめてきた「IT人材白書」や「AI白書」を統合し、日米比較調査を踏まえて、DXの戦略や人材、技術などに焦点をあてている。「総論」「DX戦略の策定と推進」「デジタル時代の人材」「DXを支える手法と技術」の4部構成となっている。 今回解説する第2部「DX戦略の策定と推進」では、経営突風が自ら変革を主導し、全社横断で組織的に取り組んでいくために必要不可欠なDX戦略と実施のプロセスが述べられている。 まず第1章「DXへの取組状況」では、日本と米国におけるDXへの取り組み状況を比較している。その比較によると、日本ではDXに取り組んでいる企業は約56%であるのに対して、米国では約79%となり、取り組み状況には大きな差がある。また、DXに取り組んでいない企業の割合は、日本が33.9%で、米国では14.1%となっている。