ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)の中心部で、砲撃を受け炎に包まれる学校(2014年8月27日撮影)。(c)AFP/FRANCISCO LEONG 【8月28日 AFP】米国は28日、親ロシア派武装勢力と政府軍との戦いが続くウクライナ東部で、ロシア軍部隊が戦闘に「直接関与」していると非難した。ウクライナ東部では、親露派が政府軍から複数の地域を奪取、ここ数週間にわたって続いていた劣勢からの巻き返しに成功したもようで、米国はロシア軍部隊が親露派の反攻を指揮している可能性を示唆している。 ジェフリー・パイアット(Geoff Pyatt)駐ウクライナ米国大使はツイッター(Twitter)で、「ますます多くのロシア軍部隊が、ウクライナ領内で戦闘に直接介入している」と投稿。ロシアが「戦闘に直接関与」し、「『SA22』を含む最新鋭の地対空ミサイルシステム」を派遣したと述べた。 AFPの記者らによる
親露派の逆転?まずは2枚の地図を比較することから始めたい。 1枚目は8月5日の拙稿にも掲載したもので、8月3日時点におけるウクライナ南東部(ドンバス)の戦況を示している。発行はウクライナ安全保障国防会議(SNBO)であり、したがって多少割り引いて考える必要はあるが、これまで筆者が見てきたところでは、概ね信頼性は高いようだ。 8月3日時点のドンバスの戦況図この地図によると、ウクライナ軍は北部にある親露派の拠点ルガンスクを包囲して周辺で活発な戦闘を行っており、南部の対ロシア国境に大きく食い込んで親露派とロシアとの接触を遮断している。西部の拠点ドネツク周辺はロシアと接するルガンスク側から遮断されており、包囲状態だ。 要するに、この時点で親露派は決定的に不利な状況に陥っており、このままでは軍事的な敗北が目前であることは明らかであった。 ところが、2番目の地図ではこの状況が大きく変化している。同じS
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く