2012年のアニメ放送から、プラモブームや舞台となった大洗の聖地巡礼など、さまざまなブームを巻き起こした『ガールズ&パンツァー』。しかし、最初から大注目され、人気も高く、すべてがうまくいっていたというわけではない。そこで、アニメスタッフから、ガルパンを広めた大洗のとんかつ屋さん、茨城県庁広報課といった人々のインタビューが掲載されている3月17日発売の『ガルパンの秘密 美少女戦車アニメのファンはなぜ大洗に集うのか』(廣済堂出版)から、ガルパンがこれほどまでの人気を得るまでの軌跡を辿ってみよう。 まずは、企画の段階から“背水の陣”で臨んでいたという制作会社から。そもそも、ガルパンはアニメ制作会社・アクタスの社長でアニメーションプロデューサーでもある丸山俊平が、バンダイビジュアルの湯川淳に声をかけたことから始まった。繋がりはあったが、知名度も低いアクタスと仕事をするのは、バンダイビジュアル側とし