インターネットの匿名掲示板で下着売買などの相手を探す少女らに、警察官が身分を隠して会い、やめるよう諭す「サイバー補導」。スマートフォンの普及を背景に、静岡県内でも少女らによる書き込みは後を絶たず、非行歴のない“普通の子”が危険を認識せずに利用している実態もうかがえる。補導の現場を取材した。 ◇安易にネット書き込み 「下着売ります」。9月、掲示板に県内の少女とみられる書き込みを見つけた県警少年課の補導担当者は、匿名のメールを送り、会う約束を取り付けた。後日、待ち合わせ場所に現れたのは19歳の学生。担当者が身分を明かし、警察署への同行を求めると、驚いた表情で素直に従った。 少女の説明によると、書き込みは初めて。小遣い欲しさと勉強のストレスが重なり、ネットで「簡単に稼げる」と評されていた下着売買に手を出した。「怖いから」とナイフを隠し持っていて、銃刀法違反容疑でも調べを受けた。過去に非行は