そのタクシーに乗れば、「究極の卵かけご飯」が食べられるという。旅人の心をつかむには胃袋から―ということで、熊本県が観光振興事業として4月末に試験運行を開始した「くまもとグルメタクシー」。朝食を我慢して、日帰り旅に出掛けてみた。 ⇒【画像】タクシー車内の炊飯器。こぼれないのだろうか? 湯気は? いろんな疑問が湧いてくる JR熊本駅の新幹線口。県の人気PRキャラクター「くまモン」を車上に乗せた特製タクシーが現れた。 さっそく乗り込もうとすると、運転手の池田重幸さん(54)に「待って」と止められた。「まずはご飯を炊くための水を調達しましょう」と水筒を手渡され、駅の水飲み場へ。 熊本市は人口約74万人ののどを潤す水道水を全て地下水で賄う。阿蘇山系がもたらす恵みの水を水筒に注ぎ、今度こそ出発だ。 タクシーは、旧城下町の風情を残す同市中央区新町の米販売店「ふじき本店」に到着。米の専門家の称号「五