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ブックマーク / note.com/bungakuplus (1)

  • 村上春樹と物語の現在――最新作『街とその不確かな壁』をゆっくり読む|文学+WEB版

    書評】松田樹 「ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」鼠はジェイに向って微笑み、ドアを開け、階段を上る。(村上春樹『1973年のピンボール』) 「…ねえ、少し歩かない?」とマリは言う。 「いいよ。歩こう。歩くのはいいことだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」 「何、それ?」 「僕の人生のモットーだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め。」(村上春樹『アフターダーク』) 一、なぜいまさら『街とその不確かな壁』か――「ハルキ現象」の現在 村上春樹の最新長編『街とその不確かな壁』(新潮社)が、2023年4月13日に刊行された。 作が作家自身によって葬られた幻の旧作「街と、その不確かな壁」(『文学界』1980.9)のリライトであるとか、改作によってコロナ禍の下でのロックダウン状態が反映されているといった時事的な話題は、いまさらもう、問わない。 注目したいのは、刊行直後の瞬間風速的な反応が終息して

    村上春樹と物語の現在――最新作『街とその不確かな壁』をゆっくり読む|文学+WEB版
    tekitou-manga
    tekitou-manga 2024/03/10
    “こうした試みの数々を、失敗した「デジタル・リマスター」(福嶋亮大)などといった俗耳に入りやすい言葉で読み飛ばしてしまうのは、あまりにお粗末である”
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