東京都は子どもの保護者や飲食店に注意喚起のチラシを配っている ユッケや鳥わさなどの生肉を食べて食中毒になる事例が後を絶たない。東京都で起きる食中毒の3件に1件は肉の生食が原因とみられている。食品安全委員会のリスク評価では、飲食店で鶏肉を生で食べる人は、食中毒菌の一つのカンピロバクターに感染する確率が、食べない人に比べて約77倍も高いことが分かった。同委員会は「生食を減らすための啓発が重要」と指摘している。 厚生労働省によると、2008年に全国で起きた食中毒1369件中、カンピロバクターによるものは509件で第1位。「肉類を生食、加熱不十分で食べたことが原因の事例が多い」と同省食中毒被害情報管理室はみる。 また、生肉ではO(オー)157などの腸管出血性大腸菌の食中毒になる場合もある。 都内では08年に106件の食中毒が発生し、少なくとも34件は、生または半生の肉が原因と都は推定してい