ふたり暮らし。妄想が現実になったお話【オパールのネックレス】 小説の中で出会ったネックレス 私は普段、ジュエリーにはあまり興味がないのだけれど、若い頃からひとつだけ、いつか欲しいなと思っていたものがあった。それがオパールのネックレスだ。 「とろりとした乳白色の、一粒のオパールのネックレス」 これは私の好きな小説に出てくるネックレスで、小説の中では老齢のピアノ教師の女性がいつもつけているものだった。しわだらけのゴツゴツした指で胸元のオパールにそっと触る老齢の女性。その先生の美しい白髪や、着ている服、シミとしわのある痩せた胸元(描写にはなかったけれど)が、私の頭の中で鮮明に思い描かれた。 いいな、と思った。私もそんな素敵な女性になりたいな。 結婚10周年で、夫が記念に何か買ってあげると言ってくれた時、私は迷わず「オパールのネックレスが欲しい!」と言った。スイートテンダイヤモンド(例えが古い。笑
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