今日は何をしたとか、誰と遊んだとか、わざわざSNSに投稿する意味があるのだろうか。「そっと心に秘めておけば良いのに」「FacebookとTwitterだとキャラが違う」等と違和感を覚えた場面も少なくはないだろう。どのような内容ならば「いいね」数を稼げるか考えた末の投稿なのだろうか。冷めた視線を注ぎながらも、自分にも身に覚えがないわけではない。かつての若者よりも現代人は「人に認められたい」という欲求が強いのではないだろうか。 関連情報を含む記事はこちら 精神科医で評論家の斎藤環は『承認をめぐる病』(日本評論社)で若者が「衣食住」よりも「承認」を求める強い欲求を抱えていることを指摘している。斎藤によれば、「ひきこもり」にしても「ニート」にしても、「新型うつ」から就活の悩みの相談に至るまで、どこにでも「承認」の問題がみてとれるらしい。例えば、彼らは食べるために働くのではない。働いていないと仲間