産経新聞とFNNの世論調査では、各党が参院選候補として相次いで擁立したタレント、元スポーツ選手らが逆風にさらされている実態が浮き彫りになった。 「タレント・著名人候補の活躍」に期待するかを聞いたところ、「期待する」と回答したのはわずか10.5%。逆に「期待しない」は85.7%と圧倒的な数字になった。「知名度で票を掘り起こす戦略」は各党の常套手段だが、“有名人頼み”を有権者は拒否しているといえ、得票が見込めるかは未知数だ。 民主党は、小沢一郎前幹事長の主導でタレント候補らを次々に擁立。柔道女子の谷亮子氏を筆頭に、五輪メダリストだけでも3人いるほか、女優、落語家、歌手など「小沢芸能事務所」(党関係者)と呼ばれるほどの顔ぶれをそろえた。一方の自民党も元プロ野球選手の堀内恒夫氏や有名女優らを比例代表で擁立した。