厳冬期の北海道、荒涼とした原野は一面の銀世界となり、自然の厳しさは時として私達を寄せつけないものがあります。そんな中でも日本の鉄道は可能な限り定時運行に努めるべく、関係者の方々の努力により保たれています。雪煙を上げて走りゆく列車はまるで生き物のように、刻々とその姿を変えながら進みます。厳しい自然と闘う鉄道の姿はその場にいなければ決して撮ることの出来ない被写体です。 『厳冬期ならではの風景を収めにカメラを持って出かけませんか?』 中川町は道内でも冬はしばれが厳しく、深々と雪の降る地域にあります。真冬の晴れた日の早朝には空気中の微細な氷の結晶がきらめくダイヤモンドダストが見られ、また、全面結氷する天塩川と、それに並走する宗谷本線が織りなすモノトーンのような世界は見る人の想像を膨らませてくれます。 2年前に戦後の姿に復元した天塩中川駅の駅舎や、力強く雪を跳ね飛ばすラッセル車など、道北地域とともに