鈴木涼美さんが「オンナのオカネの稼ぎ方・使い方」を考察する本連載。前回に引き続き、鈴木さん自身の女子高生時代の「生脱ぎブルセラ」アルバイト体験を基に「JKビジネス」の実態を明らかにしていきます。 (バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/author/suzumisuzuki) 指先ひとつ差し出さずにセックスを売る 生脱ぎブルセラの決定的な特徴は、客と女の子たちがコミュニケーションを意図的に断絶された状態にあることだ。女子高生たちは客に指一本触れず、言葉も一切交わさず、厚い鏡(マジックミラー)を隔てたこちら側とあちら側でパンツを売る/買うという関係だけが保たれる仕掛けがつくられていた。 それは援助交際や風俗や水商売と違って、ある程度「お互い様」な関係ではない。客がマジックミラーのあちら側から私たちを、無害で無邪気な存在だと認識していたように、女の