実際のゲーム盤は小さな象牙の直方体で、中に駒などを収納可能。写真はゲーム盤を紹介するツタンカーメン展公式図録 古代エジプトの少年王ツタンカーメンの墓からは、副葬品として紀元前1300年代半ばのボードゲームが複数見つかった。上野の森美術館(東京都台東区)で開催中の特別展「ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」では、その中から小ぶりなゲーム盤が展示されている。ツタンカーメンとゲーム。やや不思議な感じもするが、少年王が遊んだゲームとは、どんなものなのか。ルールを“復元” 象牙でできた幅13センチ、奥行き4センチ、高さ3センチで手のひらに乗るほど直方体に、20個のますが凸型に並び、神聖文字(ヒエログリフ)が描かれた盤面を備える。「20ます」と呼ばれるゲームだ。 世界のゲーム史研究家、草場純さん(61)は「古代メソポタミアのウル王朝で遊ばれていたゲームと同種のものだ。古代エジプトの壁画にゲー