【冒頭映像】 膨大な数の犠牲者を出したイラク戦争の開戦から、あすで9年です。 アメリカのオバマ大統領は、去年12月、戦争の終結を宣言。 イラクからすべてのアメリカ軍が撤退を完了しました。 しかし、イラクの苦難は終わっていません。 武装勢力のテロが続き、治安が安定しないうえ、深刻な政治危機に陥っています。 強権的な体質を強めるマリキ首相と、 イスラム教スンニ派の政治家との間で激しい対立が起きています。 副大統領には逮捕状が、副首相には罷免要求が出され、 政治はマヒ状態が続いています。 新しい国づくりが一向に進まないイラクの現状と課題を分析します。 『戦争終結 イラクの不安』 「ピックアップ@アジア」、きょうは、出川展恒解説委員です。 Q1: イラク戦争の開戦の日から、明日でもう9年になるのですね。 (出川展恒 解説委員) A1: はい。 2003年3月20日、私は、