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ブックマーク / www.style.fm (12)

  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    正統的なスタイルの作画できっちりと動かす、なおかつ、パンチが効いている。それが彼の作画の魅力だろう。 代表作は勿論、初キャラデザイン作品の『NINKU』と、作画監督として参加した『人狼』。原画等で参加した『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『千年女優』『の恩返し』等での充実した仕事ぶりも印象的だ。彼は『人狼』以降はプロダクション I.Gを活動の拠点としており、現在は『イノセンス GHOST IN THE SHELL(仮題)』に参加中。今やプロダクション I.Gの看板クリエイターのひとりである。 彼は『NINKU』や『人狼』での、男性キャラの見事な描きっぷりのため“オヤジアニメーター”とも呼ばれているが、また、その一方で『人狼』のキャラを自らパロディ化したジバクちゃん、同じく『機動警察パトレイバー』のパロディ作品『ミニパト』で、可愛らしいデフォルメキャラも披露。そういった愉快な

    termin2
    termin2 2018/07/03
  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    井上 ああ、もう時効でしょう(苦笑)。表向きはキャラデザインは社長(香西隆男)の名前になっているんだけど、実は、俺と梶島がやっているんだよね。 当時、社長は忙しくてね。それで、社長から『ガンモ』の原作を渡されて、「これからキャラ表にできるような表情を拾って、スケッチしておいてくれ」と頼まれたんだよ。それで、3日ぐらいで、「半平太は俺がやるから、つくねは梶島」みたいな感じで手分けして、メインキャラクターの表情とポーズのスケッチ集を作ったんだ。こちらは当然、社長が清書するもんだと思っていたんだよ。ところが、しばらく経ったら、社長に渡したスケッチ集が、そのままキャラ表になって戻ってきた。 小黒 ラフなまま? 井上 うん、そのまま。無茶苦茶だよね。まあ、ちゃんとお金は貰えたからいいけど。いや、そういう問題じゃないか(笑)。「東映の人に見せたら評判がよかったから」って社長は言い訳していたけど、ひょ

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    termin2 2018/07/01
  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    井上俊之は、デビュー当時の『GU‐GUガンモ』で業界の注目を集め、以来、 『AKIRA』、『MEMORIES』、『GHOST IN THE  SHELL』、『人狼』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、『千年女優』と、次々と話題作に参加し、素晴らしい仕事を残してきた。その作画の質の高さ、仕事の確実さから、「パーフェクトなアニメーター」とまで言われている。 キャラクターデザイナーや作画監督になるよりも、むしろ、1人の原画マンとして「動き」を追究していきたいと考えているのだそうだ。現在は、より人間の動作を忠実に再現した、リアルな芝居を描く事を目標にしている。 また、彼のアニメに対する愛情と造詣は、大変に深く、後進に対する指導にも力を注いでいる。「animator interview」第2回では、そんな彼の足跡と、作画に対する考えについてうかがう事にしよう。 2000年12月5日

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    termin2 2018/07/01
  • WEBアニメスタイル_もっとアニメを観よう - 神山健治の「監督をやるなら観ておきたい20本」(2)

    ―― 5、6、7と『ルパン』が続いてますね。 神山 『ルパン』が続いてます。これも最早古典になりつつありますけど、まずTVシリーズの方は言うまでもなくて。 ―― 勿論、旧シリーズですよね。 神山 旧シリーズですね。これもアニメという、来子供向けであると思われていたメディアに、ひとつの可能性を投じた作品ですよね。お色気もあって、大人の鑑賞に堪える作品を当時作っていた。ハードボイルドをやろうとしてたという事が、それだけでも十分語るに値するっていうかね。モンキー・パンチおよび、やっぱり大塚(康生)さんや宮崎さん達の功績が大きいんだと思うけれど、キャラクターが普遍性を獲得してるんですよね。『ルパン』のキャラクターって、ギリギリ、人間のプロポーションじゃないですか。 ―― あんなに手とか足とかが細くても、ですね。 神山 そうです。人間のプロポーションなのに同時にデフォルメもされていて、ほとんど全世

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    termin2 2015/11/24
  • WEBアニメスタイル_もっとアニメを見よう - 神山健治の「監督をやるなら観ておきたい20本」

    ―― 編集部からのオーダーは「アニメ業界で働きたいと思っている人に観てもらいたい20」だったんですが、実際にはどんなかたちで選んでいただけたんでしょうか。 神山 僕なりに、その趣旨に沿って選択したつもりではあります。最近よく、アニメーションについての文脈が寸断されたと言われるんですよ。日が(映画産業として)アニメを作るようになって、もう45年くらい経つんですよね。だけど、アニメ史みたいなものって、教科書になっているわけでもない。どんなふうにアニメが作られてきたのかという文脈が、僕らの次の世代では寸断されているらしい。自分が観ているものが何かのコピーだという事すら知らないというような世代が現れている。そういった話をあちらこちらから聞くんです。僕もそんなに古いものは知らないけど、僕らの世代と新しい人達を繋げるようなタイトル選んでみました。それから、作画の方は異論はあるかもしれないけれども、

    termin2
    termin2 2015/11/24
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    前回に引き続き、アートランドの取材記事をお届けする。 後編では代表取締役の石黒昇人にご登場いただき、スタジオ草創期から現在までの様々な出来事や、関わりのあった人々などについて存分に語ってもらった。 石黒さんといえば、アートランド社長としての知名度もさる事ながら、『宇宙戦艦ヤマト』『鉄腕アトム』(TV・第2作)『超時空要塞マクロス』『メガゾーン23』『銀河英雄伝説』など数々の作品を手がけてきたアニメーション監督としても名高い。 前編の渡辺プロデューサーと入れ違いで取材に応じてくださった石黒さんは、淡々とした語り口の中にも作品づくりに対する情熱を感じさせ、やはり経営者という以上に、クリエイターとしての雰囲気を漂わせた方だった。 ●会社プロフィール 社名:株式会社アートランド 代表取締役:石黒昇 設立年月:1978年9月 従業員数:41名 公式サイト:http://www.artland.co

    termin2
    termin2 2015/11/23
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    一昨年放映された『蟲師』で高い評価を得たアートランドが設立されたのは1978年。すでに30年近い歴史を持つプロダクションなのだ。1980年代には『超時空要塞マクロス』『メガゾーン23』『銀河英雄伝説』の制作に参加した事でも知られる同社だが、TVシリーズの制作を丸ごと請け負うようになったのは、実はここ数年のこと。昨秋からは、3のTVシリーズを同時進行させており、さらなる発展を期待させてくれる。 アートランドには、この長い歴史の間にどのような変遷があったのだろうか。「近年のアートランド」「初期のアートランド」を語るにふさわしいお二方に話をうかがう事ができたので、前後編の2回に分けてお届けする。 ●会社プロフィール 社名:株式会社アートランド 代表取締役:石黒昇 設立年月:1978年9月 従業員数:41名 公式サイト:http://www.artland.co.jp/ 取材日時/2006年10

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    termin2 2015/11/23
  • WEBアニメスタイル | アニメ音楽丸かじり(80)『輪廻のラグランジェ』サントラは新時代の響き!

    アニメ音楽丸かじり(80) 『輪廻のラグランジェ』サントラは新時代の響き! 和田 穣 3月も下旬に差しかかり、そろそろ来期のTVアニメの情報も出揃ってきている。色々と期待が膨らんで楽しい時期だ。個人的に最も注目しているのが、渡辺信一郎監督の新作『坂道のアポロン』。なにしろTVシリーズの監督は『サムライチャンプルー』(2004年)以来だから、ずいぶんと久しぶりになる。しかも代表作『カウボーイビバップ』でタッグを組んだ菅野よう子を音楽に起用し、話題性十分。アニメの音楽面を重視する層にとっては、最重要の作品となるだろうことは想像にかたくない。トレイラーもまるで石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」のような、激しいドラムソロで期待は高まる。よく「難しい」と言われる演奏シーンの作画もばっちりだ。 そして作中にジャズの名曲が多数登場する原作を、菅野よう子がどのように処理するのかも注目したい。既存の録音を使うのか、

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    termin2 2015/09/22
  • シナリオえーだば作劇術 第121回 『機動戦艦ナデシコ』12話における「ゲキ・ガンガー3」

    『機動戦艦ナデシコ』12話「あの『忘れえぬ日々』」で、コンピュータ「オモイカネ」の電脳世界に入ったルリとアキトを、ウイルスと同じようなものと感知した「オモイカネ」は、自己防衛プログラムを働かす。 この場面に僕が最初にイメージしたのは昔のSF映画「ミクロの決死圏」(リチャード・フライシャー監督、1966年)である。 この映画、今見ても充分面白いSF冒険映画で、DVDも出ているようだから、未見の方にはお勧めしたい。 数あるSF映画でもベスト10に入る映画だと僕は今でも思っている。 脳出血の患者を救うため、ミクロ化した医者たちが、タイムリミット60分で体の中に入って治療するというストーリーで、その医者達を異物だと感じた患者の体の白血球や抗体が攻撃してくるのだが、この白血球や抗体にあたるものを、コンピュータである「オモイカネ」が繰り出してくる。 要するに、ウイルスバスターのようなものである。 具体

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    termin2 2015/06/26
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『機動戦艦ナデシコ』の18話「水の音は『私』の音」では、ルリが常々、知りたいと思っていた自分の出生の謎が分かることになる。 ルリはピースランドという子宝の恵まれない王国の後継ぎとして、試験管ベビーの形で保管されていた子供だという。 試験管ベビーを保管していた医療機関がテロに襲われ、ルリの試験管は行方不明になったが、王国の懸命の調査でやっと戦艦ナデシコにいることが判明し、ある日、王国から、ピースランドのお姫様として、お迎えが来るのだ。 ピースランドは、ディズニーランドのようなテーマパークで、かつラスベガスのような賭博フリー、エンターテインメント最優先のようなところが実際の国家になったような、珍妙な国に設定したが、これは18話のエピソードが全体的に陰なものにならないようにしようとしたためもある。 多少リアリティを持たせるために、スイスのような永世中立国で、お金のある人なら誰もが極秘の口座を持

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    termin2 2015/06/25
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『銀河英雄伝説』のバックに流れるクラシックは、徳間書店関係の音楽会社の著作権フリーの曲を使う予定にしていた。 クラシックのほとんどの音源が、著作権フリーで使用可能なはずだった。 ラヴェルの「ボレロ」は、クラシックの中でも誰もが聞いた覚えがあるだろう有名な曲である。 当然、「ボレロ」も自由に使えるはずだと誰もが思い込んでいた。 ところがである。 驚いたことに簡単に使えない事が分かったのだ。 ラヴェルは、割と近年亡くなった人で、「ボレロ」の著作権がまだ生きていたのである。 著作権は、作者の死後50年(当時)でフリーになる。 ただし、戦争をした相手国には、戦争をしている期間は数えない。 日は、第2次世界大戦で、連合国側のフランスと戦っているから、その期間が上乗せされる。 フランス人のラヴェルは1937年12月に亡くなっている。 つまり、ラヴェルの亡くなった年プラス50年プラス日戦争していた

  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『灰羽連盟』『lain』がBlu-ray BOXで発売! 上田耕行プロデューサーに、BD化作業の舞台裏を訊く

    【特報部】『灰羽連盟』『lain』がBlu-ray BOXで発売! 上田耕行プロデューサーに、BD化作業の舞台裏を訊く こだわりの作品作りと、個性的な言動で知られる、ジェネオン・ユニバーサルの上田耕行プロデューサー。現在は、『灰羽連盟』と『serial experiments lain』のBlu-ray化に取り込んでおり、その制作の模様を自身のブログで克明に報告している。SD画質で作られた『灰羽』、35ミリフィルムとデジタルが混在した『lain』のHD化は苦労が多いようだ。また最近のブログでは、「当に画質をなによりも大事に考える人なら、この商品は『買わないでいい』商品だと私は思う」と驚きの発言もされている。果たして、この発言の真意とは——? —— 『灰羽連盟』のBlu-ray BOXは『(serial experiments)lain』より先に発売される事になりましたが、アナウンス自体は

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