法律「検察と民主主義の危機」と記者会見を開いた松尾邦弘元検事総長(左)と清水勇男元最高検検事=AbemaTIMESより引用、編集部 元検察最高幹部らの「定年延長反対表明」 検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案をめぐり、元検事総長ら検察OBは、5月15日改正案に反対する意見書を法務省に提出し、「検察人事に政府が干渉しない慣例が破られる」と主張した。 さらに、意見書提出後の記者会見で、「改正案が成立すれば、政権が検察に影響を与える余地が生じる強い危惧がある」とし、「特定の検察官の定年延長ありきで、これまでになかった動きだ」と主張した。 意見書では、「起訴不起訴の決定まで政権の干渉を受ければ国民の信託に応えられない」と訴えている(5月15日付け「産経新聞」)。 検察庁法改正案の内容 改正案は、国家公務員の定年延長に伴い検事総長を除く検察官の定年を63歳から65歳に引き上げることが中心である。そ