名盤のレコーディング現場で起きたさまざまな事件の真相を探る連載企画。現在のレコーディングと言えば、ハードディスクによるデジタル録音。自宅録音でもほぼ無限のトラックス数を使えますが、1960年代はせいぜい4トラックや8トラックといったところ。レコーディング機材の進化があのバンドの解散にも影響したのです。 『サージェント・ペパーズ〜』は4トラックのレコーダーで録音していたザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』はフィル・スペクターの音響世界を下敷きにして、それを多重録音で作り上げたようなサウンドになっていますが、このときのトラック数が8。ただし、4トラックのレコーダーも同時に稼働していて、4トラックに録ったものをミキサーでまとめて、8トラックのレコーダーの2トラック分に録音していたそうで、実質は10トラックが使えるシステムだったようです。このように録音済みの音をまとめて別なトラックに流し込み
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