「市場原理主義」などと言って、市場はよく批判される。市場というものが過酷だとすれば、その過酷さはどこから来ているのだろうか。 あなたが店で何かを買うとき、自分の欲しいものだけを買い、欲しくないものは買わない。これはあたり前だろう。人や企業による、このようなあたり前の購買行動が多数集まったものが、市場である。 市場が過酷だとすれば、このようなあたり前の購買行動に、過酷さの源泉がある。自分の欲しいものだけを買い、欲しくないものは買わない。この選択こそが、勝者と敗者を決めているものだ。 市場が過酷だと思う人は、自分が過酷な選択をしていないか、考えてみてほしい。市場原理を批判するならば、自分が欲しいと思わないものでも気前よく買うのでなければ、説得力がない。 関連エントリ: 市場とは「経済の多数決」である http://mojix.org/2011/03/03/keizai-tasuuketsu 市