いやー、今年はベスト10を選ぶのが苦労しそうだ。 ロシアン極道を扱った映画「イースタン・プロミス」は高位置にねじこみたいすばらしい一本だった。 きつめの暴力描写と、話題となっているヴィゴの特出し全裸バトル(淀長先生が墓から元気よく甦ってきそうな名シーンでした。まあやらし! 「レッドブル」みたい!)のおかげでみごと成人指定となったが、正調アウトロー映画として娯楽性が高く、冬のロンドンを舞台に、ロシアン極道たちの悲哀が良く出ていて、ラストではちょっと泣いてしまいました。 しかし正調といっても、そこはクローネンバーグ作品であって、この世の闇を魅力たっぷりに描いてしまっている。つまり本来「忌まわしい」とされているものにぐぐっと迫り、倒錯した美しさを見せてくれるのだ。 売春組織から逃げ出した少女の死産に立ち会ったのをきっかけに、平凡な一市民である助産婦(ナオミ・ワッツ)が、ロンドンの裏でうごめくロシ
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