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ブックマーク / www.cafeopal.com (3)

  • 「ザ・バンク 堕ちた巨像」 | レビュー | 京都カフェ・オパール Cafe Opal

    さて、実際に巨像が堕ちたのかというと…?… なのですが、この邦題は単にクライブ・オーウェンの出演作「ベント/堕ちた饗宴(1997)」とゴロを合わせているだけじゃないのかと思います。って考え過ぎかな? 原題は「THE INTERNATIONAL」、ラン・ローラ・ラン(1998)、パフューム ある人殺しの物語(2006)のトム・ティクヴァ監督作品です。 ここに出てくる巨悪な国際的メガバンクIBBCとは、実際に存在し1991年に経営破綻したBCCI ( Bank of Credit and Commerce nternational)という銀行がモデルになっているそうです。 劇中のセリフに「あらゆる国や個人を借金まみれにして奴隷化するのがIBBCなのだ」とありますが、それは現在でも、世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックスをはじめ、モルガンスタンレーやシティグループといったアメリカの巨大な金融

  • 「消されたヘッドライン」 | レビュー | 京都カフェ・オパール Cafe Opal

    “ヘッドライン”ぜんぜん消されナイじゃないか?って観てたら最後の最後に、なるほどそうなりましたか。このオチにいたるサプライズには納得しない人、多いでしょうね。でも私的にはまあまあ好きな結びでした。 「殺人事件の取材を進めたら、そこには巨大な軍需企業の謀略が存在した」ということであれば、結末はきっと「ザ・バンク 堕ちた巨像」のように底知れぬ深い闇に、そして殺人事件そのものが消されてしまったことでしょう。それでも私たち庶民は「強くて大きな悪が潰されるところを見たい」という欲望があります。私自身も「映画から強烈な現実を読み解きたい」という欲望があるのですが「ザ・バンク 堕ちた巨像」のような、誰も手を出せない巨大な権力の存在のみを描くのがギリギリの暴きだと思うのです。映画の中で権力を潰す、権力に勝つことをしてしまえば、あまりにも現実から遠のいた社会派作品となってしまいます。 さて、ちょっと拍子抜け

  • 「007 慰めの報酬」 | レビュー | 京都カフェ・オパール Cafe Opal

    Text by Matsuyama 父マサユキ、今回の007も傑作だったな。 ーさぁ今回も核心に触れていこうかー 子うん、面白かった。 でも評判悪いよ、ボンドが硬すぎるとかボーン・シリーズみたいだとかって。 父それはね、007シリーズは初代ボンドがスタンダードになってしまってて、007なんてほとんど観たことがない人まで「やっぱりショーン・コネリーがいちばん良かったよね」なんて言うもんだから、もう誰がやっても初代には勝てなかったんだよ。 でもダニエル・クレイグの登場によって新しい基準ができたと思うんだ。 それでも前作はまだそれまでの影響を少し引きずっていたけど新作ではもうほとんど過去を切り離したと言ってもいいだろうな。 ダニエル・クレイグはもともとシリアスなキャラクターだし、監督のマーク・フォースターはどちらかというと社会派監督だ。 この組合わせが今の時代にはちょうどいいと思うんだよ。 子で

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