ミャンマー中部を震源とする地震で倒壊した隣国タイの首都バンコクの建設中ビルを巡り、法定基準を満たさない低品質の鉄筋が使われていた疑いがあるとして、タイ当局が調査を開始した。タイメディアが31日、伝えた。倒壊したビルは高さ約30階で中国国有のゼネコンが施工を請け負い、完成が近づいていた。 ビルは28日の地震発生直後、建物全体が一気に垂直に崩落した。タイ当局は建物の基礎部分や柱、梁に使用された鉄筋が原因となった可能性があるとみて品質を調べる。 タイ警察は30日、倒壊現場近くの臨時事務所から書類を持ち出した疑いで、複数の中国人男性を拘束し、所持していた書類を押収した。ビル建設に関する情報を隠そうとした可能性があるとみている。(共同)
