大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で平賀源内を演じる安田顕さんにインタビューしました。第16回で不審な事件が起こり、暗く寒い牢屋の中で生涯を閉じた源内。最期のとき、彼はどんな気持ちだったのでしょうか。安田さんは、「湯気がたつ白湯で源内は救われたと思います」と語ってくれました。 源内を最後まで肯定し続けながら演じた ――源内は、後半に向けて様子がおかしくなっていきました。どんな気持ちで演じられていましたか。 安田さん:前半では「自由に生きる」と明るく話していた源内ですが、次第に疑心暗鬼になり、立身出世できなかった自分への悔いが残るようになりました。人を殺したとして牢屋に入れられ、史実でも源内は幸せな最期とはいえなかったかもしれません。でも、僕は源内と向き合い、「あなたの功績は発明だけじゃない。ふつうの人にはできない考え方、生き方をして、それは今でも受け継がれ愛されていますよ」と彼に話し
