北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈事案をきっかけに、朝鮮半島が一触即発の緊張状態にある。日本では、鳩山由紀夫首相(63)が大迷走した普天間移設問題ばかりが注目されるが、現在、東アジアは戦争一歩手前といえるのだ。半島情勢に詳しい識者2人に聞いた。 ■「日本国内でテロも」 「ロシアの情報当局者によると『38度線北側に、北朝鮮はソウルに届く迫撃砲を万単位で並べて、カバーまで取り払っている』という。完全な臨戦態勢だ。いざ戦争となれば日本国内でテロもあり得る」 こう警告するのは、大宅賞ジャーナリストの加藤昭氏。中国の外交当局者などの情報でも「北朝鮮軍部では、連日激しい議論が続いている」といい、こう続ける。 「軍部の議論では『米韓日の抑止力を確かめるべきだ』という意見も出たという。つまり、状況次第では仕掛けるということ。中国は情報収集のため、金正日総書記と親しい共産党高官を北朝鮮に送り込んだ」 金総書記が委員