理系学部卒業者の平均年収が文系学部卒業者よりも約100万円高いことを、京都大学経済研究所の西村和雄特任教授らの研究チームがまとめ、24日、発表した。西村特任教授は「理系の方が職業選択の幅が広いことや、学んだ技術などが仕事に直接つながることが理由ではないか」と分析している。 研究チームは平成20年6月、民間のリサーチ会社に依頼し、インターネット上で職業や年収、出身学部などのアンケートを実施。有効回答の中から大卒以上の就業者1632人のサンプルを分析した。理系988人、文系644人で、男女比は男性71%、女性29%。平均年齢は43歳だった。 分析によると、理系出身者の平均年収は約681万円で、文系出身者の約583万円よりも約100万円高かった。このほか、サンプルをもとに40歳時のモデル年収を推計したところ、理系男性が約717万円、文系男性が約680万円だった一方、理系女性が約498万円、文系女