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村上春樹に関するtinuyamaのブックマーク (19)

  • おじさんの胸にキュンと来る - 内田樹の研究室

    連日取材がある。 一昨日は「村上春樹」、昨日は「総選挙」、今日は「格差社会」。 いろいろなメディアが、いろいろなことを聞きに来る。 授業と会議のあいまに入試部長室の隣の応接室でとりあえず思いつくことを必死で話す(ふう)。 一昨日は「村上春樹と司馬遼太郎」というテーマで語る。 村上春樹は司馬遼太郎の跡を継ぐ「国民作家」なのであるが、それに気づいている人は少ないという話。 彼らは私たちの社会の深層に伏流している、邪悪で不健康な「マグマ」のようなものについて意識的である点で共通している。 『坂の上の雲』と『ねじまき鳥クロニクル』が同じ「マグマ問題」を扱っているということを言う人はあまりいないけど、実はそうなのである。 その「マグマ」のようなもの(司馬遼太郎はそれを「鬼胎」と呼んだ)は尊王攘夷運動や日比谷焼き討ちや満州事変やノモンハン事件や血盟団事件や60年安保闘争や全共闘運動や連合赤軍事件やオウ

  • 「父」からの離脱の方位 - 内田樹の研究室

    『1Q84』は記録的な売れ行きらしい。 今の段階で、発売一週間で96万部。 ミリオンを超えることは確実で、『ノルウェイの森』の450万部という記録を塗り替えるかもしれない。 おそらくメディアはこれから、このの文学作品としての意味より、なぜこれがこれほどの社会的な「事件」を引き起こしたのかの方に多くの紙数を割くようになるだろう。 メディアが『1Q84』を「事件」として扱い、膨大な非文学的言説が行き交うようになる前の短い空白の間に、この作品についてまだ誰の感想も聞いていないイノセントな状態で、自分ひとりの感想を書き付けておきたい。 ムラカミ・ワールドは「コスモロジカルに邪悪なもの」の侵入を「センチネル」(歩哨)の役を任じる主人公たちがチームを組んでい止めるという神話的な話型を持っている。 『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『アフ

  • 壁と卵 - 内田樹の研究室

    村上春樹のエルサレム賞の受賞スピーチが公開されている。 非常にクリスプで、ユーモラスで、そして反骨の気合の入ったよいスピーチである。 「それでも私は最終的に熟慮の末、ここに来ることを決意しました。気持ちが固まった理由の一つは、あまりに多くの人が止めたほうがいいと私に忠告したからです。他の多くの小説家たちと同じように、私もまたやりなさいといわれたことのちょうど反対のことがしたくなるのです。私は遠く距離を保っていることよりも、ここに来ることを選びました。自分の眼で見ることを選びました。」 そして、たいへん印象的な「壁と卵」の比喩に続く。 Between a high solid wall and a small egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg. Yes, no matter how r

  • 村上春樹、エルサレム賞授賞式でイスラエルを批判 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    とりあえず、速報的に、気になることをいくつか。 とりあえずの感想 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレム市で開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。 …… 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と強調した。 また「壁は私たちを守ってくれると思われるが、私たちを殺し、また他人を冷淡に効率よく殺す理由にもなる」と述べた。イスラエルが進めるパレスチナとの分離壁の建設を意識した発言と

    村上春樹、エルサレム賞授賞式でイスラエルを批判 - モジモジ君のブログ。みたいな。
  • 完璧なエルサレム賞などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。 - 女教師ブログ

    六月にデートした女の子とはまるで話があわなかった。僕が南極について話している時、彼女はエルサレム賞のことを考えていた。 エルサレム賞の目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。 「ね、ここにいる人たちがみんなマスターベーションしているわけ? シコシコッって?」と緑は寮の建物を見上げながら言った。「たぶんね」「男の人ってエルサレム賞のこと考えながらあれやるわけ?」「まあそうだろうね」と僕は言った。「株式相場とか動詞の活用とかスエズ運河のことを考えながらマスターベーションする男はまあいないだろうね。まあだいたいはエルサレム賞のことを考えながらやっているんじゃないかな」「スエズ運河?」「たとえば、だよ」 「エルサレム賞?」と僕は聞いた。「知らなかったの?」「いや、知らなかった」「馬鹿みたい。見ればわかるじゃない」とユキは言った。

  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

  • 村上春樹がほんとにすごいところは…… - finalventの日記

    ⇒アンチ春樹ストの私が村上春樹の凄さについて羅列してみるよ! - 国語の成績が悪い まあ、そういうのもあるけど。 村上春樹がほんとにすごいところは、韓国中国に多数の読者を得ているとこだよ。 欧米で読まれているというなら、まあ、いわゆる優れた文学なんだけど。 村上春樹は実はアジアを変えてしまったこと。 あとついでにいうと。 いわゆる村上春樹的なイメージというのは初期の作品のテンプレになりがちだけど、春樹文学がずしんとし始めるのは、クロニクルのノモンハン事件を扱うあたりかな。 オウム事件と阪神大震災という歴史の、無意識的な暴力性みたいなのから、日の近代史に潜む暴力性の源みたいのを探ろうとしはじめたところ。 この根はワンダーランドのヤミクロとかにもあるし、ダンスにも見られるのだけど。そういうなんというか、ニューヨーカー的ないわゆるきれいな文学的な技巧をすてて、むしろ第三の新人のような、日

    tinuyama
    tinuyama 2009/02/01
    「アジアで読まれているのは、実は、春樹文学はポルノグラフィーだから」するどい指摘だ。なるほどと思ふ。
  • http://0000000000.net/p-navi/info/column/200901271425.htm

    tinuyama
    tinuyama 2009/01/31
    引用されてる英語のインタビューが興味深い。
  • 村上春樹を読まずに批判してるって? - モジモジ君のブログ。みたいな。

    なにやら「村上春樹の作品を読まずに批判している」みたいなことを書く人があちこちにいますね。一例をあげれば、「非読検閲官」などとおっしゃってるid:mnemoさんとか。というわけで、言うべきことをハッキリいっておきたいと思います。 わたしは、村上春樹の作品への評価を、一切行っていません。*1 エルサレム賞の受賞のしかたによっては、村上春樹その人がこういう批判/賞賛を受けることになるだろう、ということを述べているだけです。村上春樹その人がこういう批判/賞賛を受けることになるだろう、ということを述べているだけです。村上春樹の作品への評価とはまったく独立のことしか述べられていない、ということは、まったく明瞭なことだと思います。 村上春樹の作品と関連付ける形で、別様にも言っておきましょう。エルサレム賞の受賞の仕方によっては、村上春樹は「村上春樹の作品の立場から批判される」か、「村上春樹の作品とともに

    村上春樹を読まずに批判してるって? - モジモジ君のブログ。みたいな。
  • 村上春樹はエルサレムで語ることができるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    id:mojimojiさん経由で村上春樹がイスラエルの文学賞である「エルサレム賞」に選ばれたことを知った。 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞の09年受賞者に作家の村上春樹さんが決まった。受賞選定委員長が編集長を務めるイスラエルの有力紙ハアレツは21日付で、受賞理由について「日文化と現代西欧文化とのユニークなつながりを描くなど、西側で最も人気がある日人作家。読むのはやさしいが、理解するのはむずかしい」と伝えた。 (http://www.asahi.com/culture/update/0124/TKY200901240160.html) mojimojiさんは、2001年に授賞式に出席したスーザン・ソンタグのふるまいを取り上げている。ソンタグは受賞のスピーチでイスラエルを猛然と批判したという。当然、イスラエル側の要人は抗議の意味をもって席を立ち、音を立ててドアを閉めて出ていったという

  • Amazon.co.jp: 走ることについて語るときに僕の語ること: 村上春樹: 本

    Amazon.co.jp: 走ることについて語るときに僕の語ること: 村上春樹: 本
    tinuyama
    tinuyama 2008/12/12
    台中紀伊國屋 1429円→700元
  • 村上春樹と中国と「モンゴル」 - 梶ピエールのブログ

    以下はちょっと前に書きかけてしまいこんでいたものですが、稲葉さんがここで書かれていることとちょっと関係しそうなので、ここでお蔵出し。 Acefaceさんからご示唆いただいた以下のテクスト、非常に示唆的だったので、いくつかの箇所を引用したい。 http://www007.upp.so-net.ne.jp/mongolbungaku/muraka.html 『ねじまき鳥クロニクル』の中のモンゴル人、すなはち、蒙古兵は、『羊をめぐる冒険』の中の印のある羊のような抽象的で、理解不能な存在である。勿論、彼らはその物語の主人公ではない。物語の主要なトポスがノモンハンであっても、その場所の主人公は彼らではないのだ。そして、蒙古兵のイメージは、第3部の狂暴なモンゴル人の渾名が「タルタル」(勿論、ラテン語の地獄を連想させる)であることが示すような人種主義的な時代のオクシデンタルなモンゴル人観に依拠している。

    村上春樹と中国と「モンゴル」 - 梶ピエールのブログ
  • http://mainichi.jp/enta/book/news/20080512mog00m040033000c.html

  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

  • af_blog : 物語は世界共通言語---村上春樹インタビュー

    アトリエフルカワ プリミティブであること ハーフビルド、住まい手参加の家づくりの教科書「住宅工事現場写真帖」発売中! [books ] 3月30日付けの信濃毎日新聞に村上春樹のインタビューが載っているのを知ったのはミクシィからの情報でした。 インターネットというのは、日全国の情報を共有出来るツールだと、あらためて実感。 ちょうど、リフォーム工事で松に出かける用事があったので、手を尽くしてこの新聞をゲットしました。 ともかく、このインタビューはなかなか読みごたえがあります。 この記事で知ったのですが 今では村上春樹のは日よりも海外で売れているんだそうです。 もともと海外での評価が高いことは知っていたんですが それでも、日国内の売り上げの方が多いかと思っていたらついに逆転していたんですね。 こういう事態は日の作家としては初めてのようで、村上作品がいかに世界共通のものであるかが分かり

  • essay0211a

    「海辺のカフカ」の不可解な日語 村上春樹の「海辺のカフカ」については私なりの書評を bk1 に投稿しました。ただ、「『海辺のカフカ』刊行記念書評コンテスト」に応募するために600字以内にする必要があったので、そこで書ききれなかったことの1つを今回この欄を借りて書くことにします。 村上春樹の文体は翻訳調であると言われています。これはもう私なんぞが指摘する必要もないことです。 例えば「海辺のカフカ」で最初に書かれている文字は「カラスと呼ばれる少年」(上巻、3ページ)です。この表現はもちろん今や日語としておかしくもない表現ではありますが、読んでいて the boy called Crow という英語が透けて見える翻訳調の日語です。 しかも、物語の終盤で「カフカ」がチェコ語で「カラス」という意味だということが語られて、この時点で「カラスと呼ばれる少年=主人公の田村カフカ」という構図(つまり、

  • 英文を村上春樹風に訳しなさいというふざけた課題 - 女教師ブログ

    (→こちらに後日談があります:http://d.hatena.ne.jp/terracao/20080204/1202133915) 昨日、英語II の試験があったのだが、そこに出てきた問題が「次の対話文を、村上春樹風に訳しなさい」だった。 なんだそりゃ!ふざけんな! でもやってみた。 問題1A: Is that a dog?B: No. It is a horse.私の訳「アレって、結局のところ、犬みたいなものじゃないの?」直美はわからない、という顔をして不機嫌そうにそうつぶやいた。「いや、それはちがう。馬、そう、馬みたいなものさ。でもそれは僕らにとって問題じゃない。僕らは、今夜、四谷のラブホテルでセックスをした、それだけのこと―――」僕が言い終わらないうちに、直美はベッドから起きあがり、言った。「セックスについて、軽々しく語らないでよ」今思い出しても恥ずかしくなるほど、僕は、未熟だった

  • 連絡船 - 航行記(十三) 「カラマーゾフの兄弟」

    ちょうど二十歳になる直前のぎりぎりのところで、私は、ドストエフスキーの最後の長編小説群を『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『カラマーゾフの兄弟』の順 ── これは書かれた順・制作順でもあります ── で読み、この体験はそれから四半世紀を過ぎようとするいまもなお太く強く尾を引いています(この順で読んだのには、コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』の影響があるだろうと思います。『悪霊』の次に書かれた『未成年』はいまだに読んでいないんです。それはともかく、「いまもなお太く強く尾をひいてい」ることがすべてよいなんてふうには私は考えてはいません。よくなかったこともある。それでもそうなっちゃったんですよね)。 ドストエフスキーは死ぬまで上昇しつづけた稀有な作家 ── ほとんどの作家はやはりそれぞれの生前のある時期にピークを迎えてしまい、その後はどうしても下降してしまうんです ── だと私は思っていて、私

    連絡船 - 航行記(十三) 「カラマーゾフの兄弟」
  • 村上春樹が僕に教えてくれたカジュアルな格好よさについて - 横浜逍遙亭

    我々の世代にとって、村上春樹の小説は蠱惑の壺であり毒だった。hayakarさんのエントリー「僕と鼠」は、その雰囲気を見事に押さえていて、一昨日はこれを読みながら一瞬の物思いにふけることになった。文学が大衆の嗜好を先導し時代の風俗に影響を及ぼすのはいつの時代にもあったことだろうが、我々の時代にその出番が回ってきたのが村上春樹で、ファンの若者は皆なにがしかの影響を受けたのだと思う。 別にだからといって直接僕が何をしたわけではない。当時の大学生なんて基的にお金がないし、たとえあったとしてもバーに行ってかっこつける年格好ではない。不細工ななりでは双子のガールフレンドができるほどもてることなんて100パーセントありえない。スパゲッティをゆでておいしい料理を作る器用さと甲斐性は持ち合わせていない。けっきょくは村上春樹の世界は夢の世界、あこがれの国の出来事でしかなかったと言ってしまえば話はまたなんとも

    村上春樹が僕に教えてくれたカジュアルな格好よさについて - 横浜逍遙亭
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